2025.07.02
ペットと一緒に避難するには?猫のための防災対策完全ガイド【チェックリスト配布】
猫ちゃんと一緒に暮らしている皆さん、防災対策はできていますか?
地震や台風、大雨といった自然災害は、ある日突然やってきます。
そんなとき、私たち人間だけでなく、猫たちの生活も一変します。
避難を迫られる状況では、普段通りの生活が送れず、猫が取り残されたり、パニックになってしまうことも。
猫は環境の変化に敏感な動物。災害時のストレスが原因で、食欲が落ちたり、体調を崩してしまうケースもあります。
だからこそ、平時から「うちの子を守るにはどうすればいいか?」を考えて準備しておくことが大切なんです。
防災グッズの用意だけでなく、猫が少しでも安心できる環境を整えておくこと。
それが、万が一のときに大きな力になります。

猫のための基本の防災グッズリスト
フードと水の備蓄
猫用のフードと飲み水は、最低でも3日分、できれば7日分を目安に備えておきましょう。
普段食べ慣れているフードを用意することで、災害時のストレスによる食欲低下を防ぐことができます。
特にウェットフード派の猫は、保存のきくパウチや缶詰などを選ぶと安心。ドライフードと併用すれば、水分不足の補助にもなります。
水については、人間用とは別に猫用として2リットル以上は確保しておくのが理想です。
また、使い慣れた器や、ふた付きの携帯ボウルもあると便利ですよ。
トイレ用品の備えも忘れずに
猫にとってトイレ環境は非常に重要。いつもと違う砂や場所では排泄を我慢してしまうことも。
普段使っている猫砂を1週間分ほどストックしておきましょう。
外出先や避難所では、折りたたみ式トイレや浅いケース、ダンボールなどで代用も可能です。
あわせて、消臭スプレーや使い捨てビニール袋、ウェットティッシュも用意しておくと衛生管理がしやすくなります。
キャリーバッグとケージ
キャリーバッグは、災害時に猫を安全に避難させるための必須アイテムです。
猫が安心できるよう、普段からキャリーを部屋に出して慣らしておくのがポイント。
「お出かけ=怖いこと」と思わせないよう、おやつやおもちゃを中に入れて、猫が自主的に入るよう工夫してみましょう。
キャリーにも様々なタイプがありますが、リュックタイプであれば、両手が空くので防災セットなども一緒に持ち歩くことができます。
避難が長時間に渡る場合もあるため、熱がこもらないよう通気性があるものを選んであげると良いでしょう。
また、避難所や知人宅で一時的に生活することを想定して、折りたたみ式のケージがあると便利。
周囲に人や動物がいても、安心して過ごせるスペースを確保できます。
常備薬とヘルスケアグッズ
持病がある猫には、いつも服用している薬のストックを忘れずに。
かかりつけの動物病院で「緊急時用の処方」ができるか相談しておくのも安心です。
応急処置に役立つ消毒液やガーゼ、猫用体温計なども備えておくと、ちょっとしたケガや異変に対応できます。
バイタルチェック表や体調管理ノートを準備しておくと、避難先での健康管理にも役立ちます。
おもちゃ・安心グッズで心のケア
災害時は、猫にとっても大きなストレスになります。
そんなとき、お気に入りのおもちゃやブランケットがあると、少しでも安心感を得られます。
においのついた毛布や、爪とぎ、クッションなど、普段から猫がよく使っているものを避難グッズに入れておきましょう。
「いつものにおい」があるだけで、猫はずいぶん落ち着いてくれますよ。
書類・身元確認の準備
もし猫が迷子になってしまったら――そのときのために、猫の写真・ワクチン証明書・健康診断書・飼い主の連絡先をまとめて保管しておきましょう。
迷子ポスターを作る時にも使えるよう、猫の全身写真や特徴がわかる写真を数枚プリントしておくのがおすすめです。
ジッパーファイルにまとめて、キャリーバッグに入れておけば、いざというときに役立ちます。
日頃からやっておきたい防災準備
非常持ち出し袋の準備と見直し
猫用の防災グッズは、人間の非常用持ち出し袋とは別にしておくとわかりやすいです。
シンプルなリュックやトートバッグに、必要なものをまとめておくと、急な避難にもサッと持ち出せます。
フードや水は定期的に賞味期限をチェックして入れ替えましょう。
また、季節によって中身を見直すのも大切です。
たとえば冬場は、猫用の毛布や保温グッズを追加するなどの工夫を。
避難所や避難ルートの確認
猫連れで避難する場合、ペットの受け入れが可能な避難所を事前に確認しておくことが大事です。
市区町村のホームページや、防災マップで確認したり、役所に問い合わせてみましょう。
また、避難ルートも複数パターン用意しておくと安心。
災害時は道路の通行止めや混雑が起こるため、状況に応じてルートを変えられるようにしておくのがベターです。
マイクロチップで迷子防止
首輪や迷子札だけでは不安…という方は、マイクロチップの装着もおすすめです。
体内に埋め込まれた小さなチップには、飼い主の情報が登録されていて、保護されたときに身元の特定が可能になります。
ただし、チップを入れるだけでは不十分。
引っ越しや電話番号の変更があったら、必ず登録情報の更新も行いましょう。
しつけ・健康管理も防災のうち
防災=グッズの準備だけではありません。ふだんからのしつけや健康管理も重要です。
例えば、キャリーバッグやケージに慣れていない猫は、避難時に大暴れしてしまうことも。
「キャリー=安全な場所」と思えるように、日常生活の中で慣らしておきましょう。
また、年に1回の健康診断や、ワクチン接種などの基本的なケアも忘れずに。
万が一避難先で体調を崩した際にも、早めの対応が可能になります。
家族や近所と防災計画を共有しよう
猫の防災対策は、家の中だけでは完結しません。
いざという時に家族全員が迷わず動けるように、役割分担や避難ルート、避難グッズの場所をしっかり共有しておきましょう。
近所の方と「お互いのペットのこと」について話しておくのも大切です。
ペットと一緒に避難できる避難所はそれほど多くはありません。
車での避難生活を想定した準備も視野に入れておきましょう。
災害発生時の対応
まずは落ち着いて行動
災害が発生したら、まずは自分自身と家族の安全を確保しましょう。
そのうえで、猫の安否を確認し、落ち着いた声で呼びかけてください。
猫は飼い主の緊張を敏感に感じ取ります。
パニックになると、猫も不安になって逃げ出したり、隠れてしまうことがあります。
どんなときも「焦らず・落ち着いて」が大切です。
避難先で気をつけたいこと
避難所では、基本的に猫ちゃんをケージの外には出せません。
避難所など新しい環境では、猫にとってストレスの原因がいっぱいです。
そんな環境でも、猫が安心できるスペースになるよう、お気に入りのぬいぐるみやブランケット等をケージ内に入れてあげましょう。
また、避難所には動物が苦手な人やアレルギーを持つ方もいます。
決められたルールやマナーを守り、周囲に配慮することも忘れないようにしましょう。
猫の防災チェックリスト
猫の防災対策に必要なチェックリストを項目ごとに整理してご紹介します。
各自で必要な項目があれば追加し、もしもの時のためにご活用ください。
・普段食べ慣れているキャットフード(最低3日分〜1週間分)
・飲料水(猫用:1日約250ml×日数分)
・食器(折りたたみ式や軽量のものが便利)
・ウェットフード(食欲が落ちたときのサポート用)
2. トイレ用品
・簡易トイレ or 携帯トイレ(折りたたみ式や段ボール型)
・トイレ砂(普段使っているものを多めに)
・ゴミ袋や専用の防臭袋(使用済みのトイレ砂処理用)
・消臭スプレー・ウェットティッシュ(衛生管理に)
3. 移動・避難用品
・キャリーバッグ(通気性がよく、丈夫なもの)
・折りたたみケージ(避難所での居場所確保用)
・ブランケットやタオル(寒さ・安心感対策)
・首輪・迷子札(名前と連絡先記載)
4. 健康・医療関連
・常備薬・サプリメント(持病のある場合)
・ワクチン接種証明書のコピー
・健康診断書・投薬スケジュール表
・応急処置用品(ガーゼ、消毒液、ピンセットなど)
5. 身元確認・書類
・猫の顔がはっきり写っている写真(スマホ&印刷)
・飼い主情報メモ(氏名・住所・電話番号)
・猫の特徴を記載したプロフィール(性格、病歴、注意点など)
・マイクロチップ番号と登録情報(※要更新確認)
6. 心のケア・ストレス対策
・お気に入りのおもちゃ
・匂いのついた寝具やクッション
7. 自宅の備え
・家具の固定(転倒防止器具の使用)
・猫の避難スペースの確保(安全な場所)
・非常持ち出し袋の保管場所チェック
・停電・断水時の備え(懐中電灯、乾電池、携帯充電器)
8. 日常点検・コミュニケーション
・避難ルートの確認・複数ルートの把握
・ペット受け入れ可能な避難所のリスト
・獣医・ペットホテルの緊急連絡先登録
・家族や近隣との防災共有・役割分担の話し合い
まとめ
災害は「いつか」ではなく、「いつ起きてもおかしくない」と考えて準備しておくことが、愛猫の命を守ることにつながります。
- 同行可能な避難所の確認をしておく
- フードや水、トイレ用品をストックしておく
- キャリーやケージ、ハーネスに慣れさせておく
- 避難先やルートを家族で共有
- マイクロチップや写真で迷子対策
- ふだんから健康管理としつけを習慣に
今日から少しずつ、防災対策をはじめてみませんか?
もっと詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
当店でのお買い物を楽しんでいただけるよう、様々なキャンペーンを開催してまいります。
今後もお見逃しなく!