2025.04.07
猫に歯みがきって必要?始めるなら“今”がベスト!手順とコツを徹底解説
猫の健康を守るためには、歯みがきがとても大切です。
『うちの子、歯みがきなんてしたことないよ』という飼い主さんも多いのではないでしょうか。
確かにネコは人間と違い虫歯にはなりませんが、かといって、歯の病気がまったくないわけではありません。
歯を磨かないといずれ歯周病になってしまいます。
歯みがきを習慣にしていると、歯垢や歯石の蓄積を防ぎ、口内トラブル、または将来的な大きな病気も予防します。
この記事では、猫の歯磨きの必要性から、具体的な方法、よくある疑問、そして歯磨きが難しい場合の代替手段まで、飼い主の皆さんが知っておくべき情報を解説します。
大切な愛猫の健康寿命を延ばすために、今日から歯磨きケアを始めてみませんか?
【初心者向け】猫のお手入れの基本と実践|猫のブラッシング・爪切り・歯磨きの方法と頻度

なぜ猫に歯磨きが必要なの?
歯周病・歯石のリスクとは
歯みがきは歯垢・歯石の予防にとても効果的です。
歯垢をそのまま放置すると歯石に変わり、やがて歯周病を引き起こします。
歯周病になると、口臭や歯肉炎が現れ、食べるときに痛みが出て食欲が低下することもあります。
さらに進行すれば、歯を支える骨が溶けて歯が抜け落ちてしまうことさえあります。
歯周病菌が血流に乗って全身にまわることで、腎臓病や心臓病などの深刻な疾患を引き起こす可能性もあります。
このような全身疾患を防ぐうえでも、日常的な口腔ケアはとても重要です。
健康維持における歯みがきの役割
歯の痛みは、食欲不振やストレスの原因になり、全身の健康にも影響します。
そのため、歯みがきは口腔内だけでなく、身体全体、さらには「心の健康」を守ることにもつながります。
しっかり口内ケアができていれば、毎日の食事もしっかり摂れるようになり、活動量や生活の質も維持しやすくなります。
特に高齢猫は歯のトラブルが増えてくるため、若いうちからのケアがとても大切です。
また、猫は自分では歯みがきができないため、飼い主さんのサポートが不可欠です。
歯みがきは飼い主さんと猫ちゃんとのコミュニケーションの時間にもなります。
やさしくケアしてあげることで、猫も安心し、信頼関係をより深めることができます。
歯みがきの頻度とタイミング
理想は週2~3回ですが、最初は週1回程度から始めてみましょう。
食後や遊んだあとのリラックスした時間に行うと、嫌がることが少ないです。
毎日同じ時間に行うことで、猫にとっても「歯みがき=安心できる時間」に繋がります。
高齢猫や腎臓病などがある場合は、獣医師とも相談しながら頻度や方法を調整していくとより安心です。
歯みがきに必要な道具
必要なのは「猫用歯ブラシ」「猫用歯磨きペースト」「ガーゼまたは歯みがきシート」の3つです。
猫用歯ブラシ
人間用の歯ブラシはサイズや硬さが猫には合わないため、必ず猫専用のものを使いましょう。
指にはめて使える「フィンガーブラシ」は初めての歯みがきに取り入れやすくおすすめです。
猫用歯磨きペースト
人間用の歯磨き粉には、猫にとって有害な成分が含まれている場合があります。
猫専用のペーストを選び、味もチキン風味やフィッシュ風味など猫の好みに合ったものを探してあげましょう。
ガーゼ
歯ブラシを使う前段階として、ガーゼや歯みがきシートで慣れさせるのも効果的です。
指に巻いてやさしく拭くだけでも、少しずつ慣れていきます。
選び方のポイントを詳しく説明します。
歯みがきシート選びのポイント
市販のシートを選ぶときは、手にフィットしやすく使いやすいものを選びましょう。
歯や歯ぐきを傷つけにくい柔らかい素材で、抗菌・消臭効果のあるタイプならさらに安心です。
歯ブラシ選びのポイント
猫の口の大きさや歯の形状に合った、毛の柔らかいものを選ぶのがポイントです。
タイプ別にご紹介します。
ストレートタイプ: 一般的な形状で、様々なサイズや毛の柔らかさのものが販売されています。
アングルタイプ: ヘッドに角度がついているため、奥歯など磨きにくい部分にも届きやすいのが特徴です。
指サックタイプ: 指にはめるタイプで、直接触れることができるため猫が警戒しにくく、初めて歯磨きをする猫や、口を触られることに慣れていない猫におすすめです。
猫が歯みがきを嫌がる理由と対処法
歯みがきを嫌がる主な理由には、「異物感」「口を触られたくない」「味やにおいが苦手」などが挙げられます。 無理に続けるとストレスになり、逆に歯みがきがトラウマになってしまう可能性もあります。
慣れてもらうには・・・
口周りは猫にとって敏感な箇所です。
突然触ろうとせず、まずは顔や口周りを撫でるなどのスキンシップから始めましょう。
徐々に歯や歯ぐき付近まで触れるようにし、時間をかけて、触られることに慣れてもらいましょう。
どうしても嫌がるときは・・・
どうしても歯ブラシやシートが使えない場合は、噛むことで歯垢を落としやすくする歯みがきおもちゃや、飲み水に入れるだけの液体歯磨きを利用しましょう。
また、歯みがき効果のあるおやつを取り入れるのもひとつの方法です。
噛むことで歯の表面を自然に掃除でき、歯垢の蓄積をある程度抑える効果があります。
ただし、与えすぎるとカロリーオーバーになるため、適切な量を守るようにしましょう。
しかし、やはり理想は歯ブラシでハミガキをすることです。
上記のグッズは補助的な手段として活用するのがポイントです。
歯みがきを成功させるステップ
歯みがきは「いかに慣れてもらうか」が重要です。
焦らず、以下のステップに沿って少しずつ進めましょう。
ステップ1:口周りに触れる練習
リラックス時に頬や口周りを軽くなでる→歯や歯ぐきに優しく触る…と、徐々に範囲を広げます。嫌がったらすぐやめてOK。無理は禁物です。
ステップ2:ガーゼや歯みがきシートを使う
口周りに慣れてきたら、ガーゼやシートを使って歯を拭いてみましょう。最初は前歯だけ、1回5秒程度でも大丈夫です。「やってみること」が大切です。
ステップ3:歯ブラシケア
猫専用歯ブラシにペーストをつけ、においを嗅がせて興味を持たせましょう。奥歯の外側に歯垢がたまりやすいので、そこを中心にやさしく磨きます。
終わったらごほうびをあげたり、たくさん褒めてストレスを緩和してあげましょう。
ステップ4:習慣化
できれば週2~3回、食後や遊んだ後の「落ち着いている時間」に行うと習慣化しやすいです。歯磨きに関する疑問を解消:よくある質問
Q1. いつから始めるのが理想的ですか?
A1. 子猫のうちから徐々に慣れさせることが最も理想的です。
永久歯が生え揃う生後4〜6ヶ月頃までに歯磨きの習慣を身につけさせることができれば、成猫になってからの抵抗感を減らすことができます。
Q2. どのくらいの頻度で行うのが良いですか?
A2. 週2〜3回が理想的ですが、毎日行うことができれば、より効果的に歯垢の蓄積を抑え、歯周病のリスクを軽減することができます。
無理のない範囲で定期的に継続することが大切です
Q3. どのような道具を使えば良いですか?
A3. 必ず猫専用の歯ブラシとペーストを使いましょう。
猫の口に合ったサイズ・形状で、好みのフレーバーがあるとよりスムーズです。
選ぶのが難しい場合は、獣医師に相談すると安心です。
まとめ
猫の歯みがきは、健康を守るうえで欠かせない基本的なケアです。
まずは週1回から始めて、猫の様子を見ながら頻度を増やしていきましょう。
歯みがきは単なるケアにとどまらず、愛猫との信頼関係を深める時間にもなります。
今日から少しずつでも、歯みがき習慣を始めてみてはいかがでしょうか?
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